中卒・中退からでも保育士になれる?
中卒や高校を中退した人は高校を出ていないから絶対に保育士になれないのでしょうか?
- 義務教育終了後、児童福祉施設で5年以上(7200時間以上)正規職員として実務経験を積むと受験資格を得ることができます。
- 高校認定試験に合格してから資格取得する方法があります。
児童施設ってどんな所があるの?書き出してみた
児童福祉施設とは児童の福祉に関する事業を行う施設のことで、児童福祉法などの法令に基づいて運営されています。
- 保育所
- 児童養護施設
- 乳児院
- 障害児入所施設
- 児童発達支援センター
- 助産施設
- 母子生活支援施設
- 児童心理治療施設
- 児童自立支援施設
- 児童家庭支援センター
などがあります。これらの施設で働くときに、保育士資格は大きな強みになります。以上のような所に5年以上働くと、保育士試験を受験できる受験資格を得る事ができます。
高等学校卒業程度認定試験(高校認定試験)とは?
中卒や高校中退からでも保育士になる方法として、高卒以上の学歴が必要な試験を受けるときや、大学や短大を受験したいときなどに受験します。
- 高校卒業していない者が、高校卒業と同程度の学力があると認定するための試験となっています。
例えば
- 中卒の方
- 高校中退の方
- 不登校の方
- 通信制、定時制高校の現役生
- 全日制高校の現役生
などが受ける試験になります。
高校認定試験の科目はこちら
国語、数学I、英語、世界史Aもしくは世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理Bより1科目、現代社会、倫理及び政治・経済より1科目、理科総合、物理I、化学I、生物I、地学Iより2科目をします。
6教科8科目を受験し、一部の科目だけ合格した時はその科目は翌年以降免除してもらえる
いよいよ保育士資格を取得します!
の2パターンとなるのです。
高校認定試験の合格のコツ
受験科目は6教科8科目
- 国語・数学・英語は必修科目となっています。
- 地理歴史分野からは、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」があります。
- 公民分野からは、「現代社会」「倫理」「政治・経済」があります。
- 理科分野からは、「科学と人間生活」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」があります。
マークシートなので比較的受験しやすいでしょう。得意な科目で選んでも良いですし、科目にこだわりがない人はなるべく少ない科目数で受験するのがおすすめです。
高校在学していた方必見
高校在学時に単位取得している科目に関しては免除になります。これはかなり有利になるので必ず調べましょう。
単位取得をしていなくても
高校在籍時に単位を取得していなくても、授業を受けたことがある科目のほうが有利であることはいうまでもありません。
なるべく合格率を上げるために受験科目を選択をしましょう。
受験する時期を考える
8月と11月の年二回試験があるので、得意、不得意な科目を分散させる方法があります。例えば得意科目は8月に合格してしまい、そのあと11月まで苦手な科目をしっかりと勉強するのも良いでしょう。
暗記系と理解系の科目を組み合わせるなどして、勉強効率を上げるなど合格に向けて作戦を立てましょう。
中卒から保育士目指す時、結局どの方法が良いの?
方法@児童福祉施設で5年以上(7200時間以上)正規職員として実務経験を積む場合
時間はかかりますが実際に働きだしたときに、高校卒業程度の学力は保育士として身につけておきたいものです。
保護者からも先生と呼ばれて大事なお子さんをお預かりする仕事
一般教養は身につけておいて間違いがありません。高卒認定試験に合格したらいよいよ保育士になるための勉強がはじまります。
そのためのウオーミングアップと考えると良いでしょう。
デメリットとしては
しっかりと勉強する時間を捻出することが難しいことでしょう。
働いている人は帰ってからの勉強がとっても大変かもしれませんが、時間をかけてでもコツコツ地道にやっていけば必ずゴールはありますので頑張りましょう。
方法A高校認定試験に合格してから資格取得する方法の場合
児童福祉施設等で正規職員になり5年以上働ける見込みがあればよいのですが
なにせこの就職難です。中卒でなかなかこのような施設での就職口があるとも限りません。
就職先を見つけるのにまず苦労するでしょう。
しかしながら幸運にも就職できた場合
働いて収入を得ながら五年後の保育士試験の準備ができるので働かなくてはならない事情がある人には良いでしょう。