保育士試験の受験資格は何?
保育士試験は2016(平成28)年から、待機児童対策や保育業務従事者不足の解消などを目的として、年に2回行なわれるようになりました。
その保育士の国家試験を受けるためには、省令で定められている受験資格を満たさなければなりません。
省令では保育士試験の受験資格について定められています
簡単に述べると
- 大学
- 大学院
- 短大
- 専門学校
のいずれかを卒業している人はそれだけで受験が可能
※学校教育法に基づいた専修学校であること
※卒業した課程が修業年限2年以上の専門課程であること
大学を卒業していない場合でも2年以上在学して62単位以上取得済みであれば受験することができます。
保育士と関係ない学部・学科でも受験資格があるのです
また上記の学校に行かなかった人も、一定期間以上児童保護に関する実務経験があれば、保育士試験を受験することができます。
受験資格条件に該当しない場合の特例
保育士試験は、原則として受験資格を満たしていない者は申し込むことはできませんが、幼稚園教諭免許を取得している者に限り、対象施設での実務経験が年数で3年、時間数で4,320時間に達していれば受験が可能になり、なおかつ実技試験を含む一部科目が免除されます。
ここでいう対象施設には、幼稚園は当然含まれているほか、認定こども園や保育所、事業所内の保育施設、認可外保育施設の一部も含まれています。
さらに上記の実務経験の要件を満たしている人
厚生労働大臣指定の養成施設で4教科8単位の指定教科をすべて履修することで全試験科目が免除となり、試験実施団体に科目免除の対象であることを示す書類を願書とともに提出することで国家試験に合格となり、保育士証の交付手続きへと進むことができます。
中卒・高卒でも大丈夫?
保育士試験は義務教育を修了した者、つまり15歳以上であれば、学歴や実務経験に関する要件をみたすことで受験可能な仕組みになっています。
最終学歴が中卒の人は
5年以上かつ7,200時間以上の実務経験があれば受験ができ、高卒の場合は1990(平成2)年度以前の卒業者と、1995(平成7)年度以前の保育系学科の卒業者は無条件で、これらに該当しない人でも2年以上かつ2,880時間以上の実務経験があれば受験することができます。
受験可能な年齢に上限は定められておらず、高齢者に達していたとしても受験資格のある者に該当していれば試験に臨むことができます。
しかし、知識や技能を習得する力は年齢とともに衰えていくので、保育士を目指すのであれば若くて意欲のあるうちに取り組んだほうが良いでしょう。